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2013年6月18日 (火)

バイオマス@TEDxTodai

せっかくTEDxTodaiで五十嵐圭日子さんの発表聞いたんだから、ちゃんとまとめておこう。本当に大事なこと話されていたし。

あ、ちなみに五十嵐さんは殿方です。お名前は「きよひこ」と読む。私も最初は女の人だと思っていたけど、いやぁ、実物もさわやかでハンサムな男前です。はい。

さて、彼の研究分野は農学、バイオマスである。バイオマスというのは生物(バイオ)が作り出す質量のあるもの(マス)ならなんでも研究対象らしい。人体もバイオマスだし、木材や、洋服の材料も(木綿とかなら)バイオマスだ。
衣食住の分野は大いにバイオマスが使われている(食べ物とかみんなバイオマスだし)のだけれど、工業製品などは鉱物資源や石油資源が中心。これをバイオマスに置き換えられないか?というのが主な研究分野らしい。ことに、五十嵐さんはPETに変わる素材を、、、つまりはペットボトルと同じような素材を、植物と、それをうまいこと分解する微生物を使って、バイオマスで安価に実用的に作ろう。という試みをしているそうだ。「これができたら死んでもいいとさえ思っている。」と目をキラキラさせておっしゃる。自分が本当にやりたいことがわかっていらっしゃるのはとてもステキ!

一年間に生産できる植物のバイオマス、、、たとえばとうもろこし、、、を原材料に一年分のペットボトルを作れれば、資源はうまくリサイクルをすることができるということになる。つまり、一年分に新たにできた物質、しかも基本は太陽光といった無尽蔵に近い資源で作られた物質で、一年分のものができるわけだから、資源がいつまでたってもなくならない。

これに対して鉱物資源や化石燃料はいつなくなるかわからない。作るのに数億年かかったのものを一瞬で使い切ってしまっている。実は、石炭や石油だってもとは植物や動物だったんだから実はバイオマス。使うスピードは1年分でつくられたものを、たった30秒で使っているくらいの算段なのだそう。

石油がいつなくなるのか、実は誰もしらない。ある日その日が突然来るわけだから、それを思うと、早く一年分で一年分のものを作る体制が整わないと、どういうことにしろ、資源を使うほうが作るより多くなる。つまりは資源の赤字は続くので、いずれ資源が枯渇する。いつか急に資源が枯渇したとき、私たちには選択肢がなくなってしまう!だからバイオマスを工業製品にも活用する研究が大事なんだ、というお話。

今流行のエネルギーにとても近い研究分野なのに、東京大学でも、農学部のバイオマスの学科はすごく人気が高いわけではないらしい。その理由は?と聞いたら「高校でバイオマスとかやらないじゃないですか。。。農学とかもね。なんだかわかりにくいし。」と。でも、五十嵐先生はいろいろな工夫をして学生さんを集めている。今はJAXAとかとも一緒にプロジェクトをしているといっていたと思うな。(今度連れて行ってとせがんでいるのだ!)

ちょっと話は飛ぶんだけれど、あらためて、日本の多様な選択肢を示し、当事者に主体的にそれを選ばせていく力の弱さに思いをはせてしまった。多様性を認めるより、みんなと一緒が好きな日本では、どういう選択肢があるか、若いときからいっぱい見せてあげることが苦手だし、若いうちから選択肢も型どおりに絞らなくちゃいけないんだよなぁ。アメリカの大学だったら、選択肢を作ることも許されているのにね。音楽と社会学のダブル専攻とかぜんぜんできるんだけど、日本でそんなこと絶対できないものね。(話が飛んでいるのだが、詳しく書くには眠すぎるのでまた今度気が向いたら。)

写真はトウモロコシから作ったペットボトル。ほら、別に見た目変わらないでしょ!実際に触っても差はわかりませんよー 1371597927078.jpg

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