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2006年12月16日 (土)

コロンビアのベネフィット

ファーストラウンドで合格が出る人はそろそろ結果が、セカンドラウンドで出願予定の人は今まさにエッセイの佳境なころでしょうか?

せっかくコロンビアに通っていますので、うちの学校は何がよいのかしら?というのを書いておこうと思います。一般的な情報は学校のサイトを見ていただければいいかと思うので本当に今、わたしが「これは役に立っている」と思うことを。

まず、なんと言ってもNYという立地とIvyというブランドからくる、レベルの高い講演会やリクルーティング関連イベントが豊富なことははずせないでしょう。毎日のように10以上の有名人やら会社やらの講演会、それに加えてプレゼンテーションスキルのワークショップやファイナンシャル・モデリングなどの各種ワークショップが開催されていて何にでも参加できます。今学期は、ジョージ・ソロス、フィオリーナ、カルロス・ゴーンなどが講演をしましたし、投資銀行とコンサルティングファームの役員や社長クラスの人たちはほとんど来て、講演をしてくれているようです。(わたしは業界が違うためあんまり名前を知らないので、、、いまひとつありがたみが。。。なのですが。)カルロス・ゴーンはブレックファストミーティングであったため(寝坊して)聞き損ねたのですが、フィオリーナはすごかった。そのほか私が聞いた中では、My Spaceの戦略担当役員の話や、オグルヴィの社長のシェリー・ラザラス、Y&Rの社長だったアン・ファッジなどの講演は、非常に楽しめました。やはり同じ業界の話のほうが、ファイナンスより話がわかりやすいせいもありますが。

就職を考えている人、ことに、ちらりとでも「アメリカで働く」ということを考えている人には迷いなくNYをお勧めします。どの大学にいいっても面接は結局NYが多いですし、2年生になれば、学校に通いながらインターンをすることも可能です(そうやって仕事を獲得している人もたくさんいます。)し、その機会もとても多いので。

次に授業のバランスの良さでしょうか?ケースとレクチャーが非常にバランスよく配置されていて、理解をするためにはレクチャー、理解を深めるためにはケース、と同じ授業の中でも使い分けがなされています。授業別に見ると、統計、会計、経済などはどちらかといえばレクチャーが中心、ファイナンスは半々、マーケティング、Creative Effective Organization、ストラテジーはケース中心といった感じでしょうか。ストラテジーの授業以外は、すべてケースのみ、という授業はひとつもなく、理解してから議論する、という方式が徹底されていると思います。

授業で特筆すべきものとして、Ethicsの扱い方が挙げられます。そもそもオリエンテーションでEthicsのケースをひとつやるのですが、それ以外に各授業で1回、かならずEthicsのトピックが取り上げられ、議論をすることになっています。ethicsだけを捕らえず、多面的に現実味のある真剣な議論ができるのが特徴でしょうか。たとえば、経済とストラテジーの授業ではエイズのアフリカにおける薬価問題、ファイナンスでは会社は誰のものかという議論統計では統計データの改ざんによる株価操作問題などが取り上げられ、通り一遍の「倫理を守ろうね」「フレームワークで考えよう」といった授業からは一線を画しています。

コロンビアはエンロン問題の際に自殺者も、逮捕者も出しており、「はやりだから、やらなくては」ではなくて、本当にもう自殺者を出さないためにはどうしたらいいか?との真剣さをもってethicsプログラムが構成されていると言えるでしょう。最初のケースのときの教授の言葉がとても印象的です。「だれも法を破ろうとはしていないんだ。ただ、いろいろ考え付く優秀な人であるほど、ほんの少しずつ、ほんの少しずつだけバーを押して行って、気がついたら一線を越えてしまっている、だから怖いんだ。」それまで「法律なんて破りっこないでしょ。ethicsなんてばかばかしい授業だわ」と思っていた私が「確かに、これを今習うことは大事なことだ」と実感した瞬間でした。

Turn around managementを筆頭としたファイナンス関連、ストラテジー関係の科目の充実は言わずもがなですが、リーダーシップ関連の授業のクオリティも非常に高いことは特筆すべきでしょう。High performance leadership, top management processなどが人気です。また、メディア、リアルエステート、小売に関連した授業も大変充実しています。

生活関連ではハッピーアワーでしょうか?木曜日ごとに大学のデリがクラブに変身。ただでお酒を飲みご飯を食べてみんなで大騒ぎします。仲間との絆が深まる?!というか単に本当に楽しい時間です。。。学生の平均年齢は27歳。みんな本当に優秀で、話していて楽しい同級生ばかりです。

そして、最後に、実はこれはすごいことなんだ、、、と日々実感しているのが「キックアウトがないこと」です。もちろん、学生の本分は勉強ですが、互いに退学をかけて競い合う必要がないことで、生徒間の協力体制が非常によく取られています。渡米前は「コロンビアはコンペティティブ」といううわさをよく聞いていましたが、全然正反対。ただ、多分都会っ子が多い?!ので、最初は警戒心が強く、表面的な人付き合いをしてから仲良くなる。という傾向はあるかも。3ヶ月たった今は、クラスみんな、本当に仲良くなって、勉強も遊びも、一緒に楽しんでいます。そうそう、コロンビアの遊び心を満喫したい皆様は是非クラブ活動の「follies」のビデオを見てみてください!毎年年末に行われる、学生有志のビデオ製作を含めたダンス&コメディーショーで使われたビデオです。内輪ウケのねたばかりではありますが、真剣にバカをやる学生の姿を是非お楽しみください。

コロンビアに関して特定の質問があればいつでもどうぞ。わかる範囲でお答えします。

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